社会の闇
20代の頃、幼馴染の女友達とその子が当時付き合っていたスリランカ人(黒人)の3人で、毎週のようにクラブに遊びに行っていた。
そのクラブはナンパ目的のヤンキー上がりの若者だったり、どこの国の出身だか分からないような人達で常にごった返していた。
入場待ちをしている最中に、酔っ払って乗り付けた改造車が女性客を跳ね飛ばすのを目撃したり地獄のような治安だったが、
周辺のクラブの中では集客が一番多いしなんだかんだ盛り上がるしで好きだった。
ある時、3人で夜道を歩いていると警官に呼び止められた。
警官曰く、近所で日本人の暴◯団の男が、黒人の男と喧嘩の末に死んだ。
そして弟を殺されて怒った実兄(同じく組員)が、黒人に対して手当たり次第に集団で日本刀で襲いかかる事件が起きてるから気をつけてくださいという内容だった。
警官は当初「近所」と言ったが、詳しく話を聞くと事の発端である喧嘩が起きたのは私たちが足繁く通っていたクラブだった。
何より恐ろしいのは、そんな大きな事件が起きているにも関わらず、後から各メディアを調べても全く報道されていなかった事だった。
10年近く経ったいま調べても情報が何も出て来ず顛末は全くわからない。
あの警官が本物だったのかさえも。